ディスキングについて

ディスキングについて

マウスピース矯正は、マウスピースを歯に装着して歯並びを整えていく矯正方法ですが、マウスピースを装着するにあたって、特に重要な処置が2つあります✨
このレッスンでは、そのひとつである「ディスキング」についてご紹介します😌

目次

  1. ディスキングとは
  2. ディスキングを行う理由・目的
  3. ディスキングは痛い?安全なの?
  4. ディスキングをした後の注意点
  5. まとめ

ディスキングとは

ディスキングとは、簡単に言えば歯の隙間を少しだけ削ること。マウスピース矯正を行う上で必要である場合に行われます。ディスキングはIPR、ストリッピングなどとも呼ばれ、行う理由・目的はいくつかあります。

ディスキングを行う理由・目的

①歯がきれいに並ぶためのスペースを確保するため

歯並びを治すには、歯がきれいに並ぶためのスペースが必要です。例えば5冊しか入らない本棚に10冊の本を入れるためには、見た目が良くなくても無理やり入れるしかありません。歯も同じで、生えるスペースが足りず無理やり生えてきた結果、歯と歯が重なるなど歯並びが悪くなってしまいます。

では本をきれいに10冊入れるためにはどうすれば良いのでしょう?棚自体を大きくするか、1冊1冊の本を小さく・薄くするかになります。歯も同じで、ディスキングにより1本1本の歯を小さくする(1冊1冊の本を小さく・薄くする)ことでスペースを確保し、歯がきれいに並ぶようにします。

歯がきれいに並ぶためのスペースを確保するには、ディスキング以外にも抜歯という方法があります。ただスペースが少しだけ足りないという場合はディスキングだけで十分に対応できます。このようにディスキングは抜歯と違って、必要な分だけスペースを得ることができます

ディスキングで削る量はほんのわずかですが、これを何本かの歯に適用することで得られるスペースは大きくなります。量を調節しながら必要なスペースを確保していきます。

②歯の大きさのバランスを整えるため

歯の大きさは、上下左右で完全に対称ではありません。ディスキングを行い歯の形・大きさを調整することで、上下左右のバランスを整えることができます。

歯列矯正や加齢、歯周病が原因で引き起こる、ブラックトライアングル(歯ぐきが下がることで歯の根本同士の間にできる三角形の隙間)も、ディスキングによって歯の形が調整されると、予防ができると言われています。

ディスキングは痛い?安全なの?

ディスキングで削る歯の量はほんのわずかです。むし歯の治療でも歯を削りますが、そのときに削る量は2〜3mmくらい。それに対してディスキングで削るのは0.2mmくらいで、これはコピー用紙極細と言われるシャーペンの芯ほどわずかな量です。

ディスキングではわずかな量しか削らないため、これにより歯が弱くなったりむし歯になりやすかったりすることはありません。むしろ歯の形を整えることで汚れが溜まりにくくなり、むし歯の予防につながることも。知覚過敏など歯がしみやすくなることもほとんどありません。

またディスキングは1か所につき1分もかからない処置であり、痛みもほとんど感じません。安心して施術を受けていただけます。

ディスキングをした後の注意点

ディスキングとは歯と歯の間のスペースを確保するために歯を削ることです。そのため、生じた隙間に食べ物がつまりやすくなることがあります。しかしながらこれも、矯正により歯が移動し、隙間が埋められると起こりにくくなります。

まとめ

この章のまとめです。

ディスキングを行う理由・目的

  • 歯がきれいに並ぶためのスペースを確保するため
  • 歯の大きさのバランスを整えるため
  • ブラックトライアングルができないようにするため

ディスキングをした後の注意点

  • 食べ物がつまりやすくなることがあるが、時間がたてば隙間が埋まり減っていく

今回は以上になります。次の記事でまたお会いしましょう!

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